食品生理学研究室

Food and Physiological Sciences

令和6年度(2024)大学院環境保健学研究科修士課程・早期修了学生「指出幸人 君」の研究成果が、疼痛学の国際的専門誌"Mol Pain"に掲載されました!!!

投稿日:2025年04月04日

腸内細菌叢と中枢神経系間の「脳‐腸相関」が生体の恒常性維持に関わり、腸内細菌叢が食物繊維を嫌気性発酵することにより産生する短鎖脂肪酸(SCFA)は自律神経節ニューロンのSCFAの受容体GPR41に結合してCaチャネルを抑制することが知られていましたが、感覚神経細胞に対する役割を検討した報告はありませんでした。今回我々は、in vivoで疼痛強度を符号化し、中枢へ伝達する侵害受容性ニューロンの興奮性がSCFAの全身投与により、GPR41を介するシナプス後膜のCavチャネルの阻害による興奮性シナプス伝達のシナプス前抑制を介して濃度依存的に減弱することが明らかとなりました。したがって、腸内細菌叢が食物繊維を嫌気性発酵することで産生されるSCFAが血液脳関門を通過し、中枢神経系において侵害受容伝達を抑制する疼痛緩和作用のある鎮痛薬として機能することが推察されました。

食品生理学研究室ニュースVol.29_Sashide et al.pdf



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