TOPICS
研究内容
環境衛生とその関連の領域の中で、環境中の化学物質と動物個体の相互作用で生じる生体影響について
(1) 分析化学方面から化学物質の検出
(2) 生物学方面から環境応答の分子基盤の解明
に取組んでいます。
より具体的には、
(A) 環境化学物質以外の環境要因として必須微量元素Znの欠乏について、肝臓に与える影響を解明しようとしています(科研費研究課題21K10421)。
(B) 芳香族炭化水素系化合物をはじめとして種々の化学物質に対するセンサーとして働くタンパク質である AhR の機能と役割について研究しています。
(C) 環境中や生体内の化学物質の分析法について研究しています。環境媒体としては、土壌を対象にしてその汚染実態を地域差、深さ、粒径との関係で調べています。生体試料については、動物の自然排尿を研究材料として調べることで汚染物質への曝露実態について研究しています。
(D) 血液中のアミノ酸や核酸が動物の疾患の有無等の健康状態を反映するバイオマーカーになるのではないかと考えて研究しています。
上段: 環境中の化学物質は動物体内の種々のメカニズムと相互作用することで生体影響を引き起こします。体内に存在するメカニズムを解明することで、どのような影響が生じるのかということやなぜその影響が生じるのかといったことが理解できます。
下段:化学物質センサーとして働くタンパク質 AhR の細胞における機能と役割 >
下段:化学物質センサーとして働くタンパク質 AhR の細胞における機能と役割 >
LC-MS/MS装置
先生からひと言
分析化学系の技術と生物学系の技術を用いて実験研究を実施しています。