食品安全科学研究室
研究内容
食品の安全を脅かす物質を多様な手法で研究しています。特に、食品を汚染する「カビ」とそのカビが作り出す「カビ毒」がこの研究室の大きなテーマとなっています。
カビは食品を「腐敗」させるだけでなく、発がん性などヒトへの危害性を持つ「カビ毒」を作る種類もいます。また、カビは花粉やハウスダストと並び「主要なアレルギーの原因」の一つで、身の回りのカビについても気にかける必要があります。
ところで、カビってどんなイメージですか???
なんか、くすんだ色の汚いものを想像しますよね・・・。でも、いろんな種がいて、採取して育ててみると様々な色や形をしていて、思っているよりずーーーーーーっときれいだったりします↓↓↓
一覧にするとこんな感じです↓↓
先生からひと言
新しいメンバーも増え、にぎやかになりました。 感染症には気を付けつつも、研究室活動も制限なくできるようになりましたので、楽しく一緒に研究をしましょう。
研究室メンバー (2023年度)
大学院博士課程後期3年次 1名
大学院博士課程前期1年次 1名
学部4年生 5名
学部3年生 9名
業績一覧
研究紹介
主に食品を汚染する「カビ」とそのカビが作り出す「カビ毒」について、
1)微生物レベル(生物学)
2)毒素レベル(化学)
3)遺伝子レベル(分子生物学)
の三つの面から調べています。
リスクアセスメントに必要な科学的データの取得や、輸入・国産農作物における実態調査などをおこなっています。また、環境中のカビについてもほかの研究機関とともに研究を進めています。
また、他大学や国立機関、地方衛生研究所との共同研究も活発に行っています。カビ以外にも様々なものを対象に研究を展開しています。
例えばこれまでに、寄生虫、キノコ毒、ノロウイルス、魚介毒、食品添加物などが対象になりました。
研究室のニュース
ここでは、研究室のトピックスをいくつか紹介したいと思います。過去のものはページの上の方に戻って「TOPICS」というところの右の角にある「一覧」をクリックしてください。
(工事中です・・スミマセン)
外部資金を頂いて行っている研究
・潜在的カビ毒産生菌種を利用したカビ毒生合成抑制メカニズムの解明(※ 2023-2025 文部科研 基盤研究(C)(一般)/ 代表)
・家庭での愛玩鳥および動物園飼育環境下におけるAvian Gastric Yeast症の原因真菌 Macrorhabdus ornithogasterの蔓延および感染機序に関する研究(※ 公益社団法人日本愛玩動物協会 2023年度家庭動物の適正飼養管理に関する調査研究助成事業 / 代表)
・動物園飼育環境下の鳥類におけるAvian Gastric Yeast症原因真菌の分布状況および分子系統分類に関する研究(※ 令和5年度千葉大学真菌医学研究センター共同利用・共同研究 / 代表)
過去の研究課題
・外的ストレス要因による新規カビ毒産生菌の出現とその分子メカニズムの解明(2018-2022 文科省 基盤研究 (C) 代表)
・食品異物及びカビ伝播の原因となる食菌性昆虫はカビ毒産生能を亢進する(2018-2023 文科省 基盤研究 (C) 分担)
・「住宅の断熱性能等と住人の健康影響」に関する研究(2017-2020 岩手大学等との共同研究 分担)
・ペット飼育下の室内カビ叢がヒト免疫系に及ぼす影響に関する基礎的研究(2017-2018 文部科学省私立大学研究ブランディング事業内研究プロジェクト 分担)
・小麦からのカビ毒産生菌の高感度検出法の開発(2016 (公財)飯島藤十郎記念食品科学振興財団学術研究助成 代表)
・コメを汚染するカビ毒の生合成関連遺伝子クラスターの解明(2015 麻布大学補助金『若手育成研究(パーソナル型)』 代表)
その他の研究テーマはこちらをご覧ください。