TOPICS
研究内容
1. 実験動物福祉
動物実験において適切な麻酔法を実施することは、「動物の苦痛軽減」という実験動物福祉の観点と、「研究データの信頼性の確保」という科学的な側面において非常に重要です。当研究室ではマウスにおける麻酔法の安全性評価や、動物への負担が少ない新しい麻酔法の開発を行っています。
2. ドラッグリポジショニング
ドラッグリポジショニングとは、既存の医薬品が有する未知の薬効を発見し、別の疾患に適応することを目的としたものです。既存の臨床薬では安全性や体内動態がすでに確認されており、さらに多くの臨床データがあるため、速やかかつ高確率に臨床応用することが可能です。当研究室では、神経に作用する薬剤を炎症性疾患ならびに悪性腫瘍の治療に応用することを検討しています。
3. 疾患モデル動物研究
ヒトの疾患を模倣する動物を開発する研究です。その一例として、ヒトとサル類にしか起こらない子宮内膜症を齧歯類で再現することを試みます。適切なモデル動物の存在が、創薬、治療法開発の近道となります。
先生からひと言
実験動物の福祉を真剣に考え、「科学的かつ倫理的動物実験」を理念に掲げています。この理念を守りながら、将来的に人や動物の健康に貢献できるような研究を展開しています。