食品生理学研究室

Food and Physiological Sciences

令和7年度(2025)卒業生「矢島宙 君」の研究成果が「栄養学」の国際的専門誌"Nutrients"に掲載されました!!!

投稿日:2025年04月04日

これまでに、グレープフルーツなどの柑橘類に含まれるファイトケミカルであるナリンゲニンは非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の標的分子であるシクロオキシゲナーゼー2の作用を抑制することは in vitroの実験で示唆されていましたが、in vivo での効果は不明でした。今回、我々は末梢組織の炎症に伴い生じる"痛覚過敏の症状"とこの発症に重要な役割を果たす広作動域ニューロンの興奮性の変化が「ナリンゲニン」の慢性投与により抑制されることを明らかとしました。さらにナリンゲニンとNSAIDsの疼痛緩和効果が同等であることが確認され、NSAIDsの半量をナリンゲニンで代替できたため、ナリンゲニンが副作用を伴わない臨床における「補完代替医療」に貢献する可能性が推定されました。この成果は新規NSAIDs、特に"特異的Cox-2 阻害薬"の開発や"新たな鎮痛薬"などの創薬への応用が期待される重要性の高い知見と考えられます。

食品生理学研究室ニュースVol.27_Yajima et al.pdf



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