食のデータサイエンス研究室

Nutrition Epidemiology and Data Science
食のデータサイエンス研究室
 
所属
担当教員

教授 石原 淳子
講師 小手森 綾香

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場所
6号館2階
研究キーワード

研究内容

超高齢社会において生活習慣病が増加する中、人々は健康に生き生きと生活したいという思いで、栄養や健康に関する情報を求めています。しかし、世の中にあふれる健康情報から、本当に信頼できるものだけを、科学的根拠に基づく正しい情報を見極めて実践することが、時に難しいのが現代社会です。

食のデータサイエンス研究室では、食と健康の関係について、栄養疫学の研究方法を用いて解明する研究を行い、正しい健康情報を発信しています。栄養疫学とは、食と健康の関係について、人の集団を対象として調べる研究の方法です。栄養疫学研究で得られた科学的根拠を活用して、地域や社会で暮らす人々が抱えている健康・栄養上の問題を把握・分析した上で、人々が元気で生きいきと生活していくための手段や、食環境を向上させるための研究、実践をするのが公衆栄養学です。

研究では大学の外に出て、人と接する調査をフットワーク軽く行います。疫学研究多くの研究者の協力体制が必要なため、国立がん研究センターを始め、大阪大学、奈良女子大学など、他施設との共同研究も多く行っています。

研究室のミッション
 「エビデンス(科学的根拠)に基づく医療」は今世紀の十大発明の一つと言われています。公衆栄養学研究室は、地域活動などとのコラボにより、エビデンスを知る・つくる・伝えることを目的に活動しています。

知る:学生中心のジャーナルクラブ(医学論文の抄読会)を通して、健康と栄養に関するエビデンスに基づく情報を見つけるノウハウを身につける。
つくる:生活習慣病予防に関するテーマを卒業研究でとりあげ、保健医療分野の実践において役に立つエビデンスづくりに貢献する。
伝える:大学内外の健康教育、食教育に関するイベントを通してエビデンスに基づく情報発信をする。


現在の研究紹介
・食品由来アクリルアミド摂取量のリスク評価(大阪大学、京都大学)
・日本人の食生活において、効果的な減塩方法を提案するための介入研究(奈良女子大学)
・Webを用いた新しい食事調査方法の開発(奈良女子大学 他)
・若年層の朝食欠食を改善するための具体的方法の提案
・多目的コホート研究(JPHC研究)および次世代多目的コホート研究(JPHC-NEXT)~食事要因と疾病の関連を中心とした解析(国立がん研究センター 他)
・野菜の加熱調理によるイソチオシアネート摂取量への影響の検討(国立がん研究センター 他)
・その他

先生からひと言

「この食べ物、体にいいの?悪いの?」素朴な疑問ですが、答えに迷うことはありませんか。正しい健康情報を探し出すのにはどうしたらよいのか、そのスキルを学び、食と健康の関係について解明する研究を行い、それを発信することは、自分の生活に役立つだけでなく、社会の発展にとってとても重要なことです。さらに私たちの進める疫学研究は、人と接する調査を研究室の外に出て行うことが多いため、多くの出会いがあり、その中で自分の成長を実感できる分野です。



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