生理学研究室
研究内容
脳波検査や超音波検査などの生理学検査の手技を身につけ、新たな検査法や分析方法を開発するための研究をしている。
脳内神経伝達物質のドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンおよび不安惹起に関与するDBI、気分安定剤のターゲット部位とされるGSK-3βなどに関連する遺伝子およびタンパクについて、精神神経疾患の治療薬物に反応して症状がよくなったレスポンダーとそうでなかったノンレスポンダーの遺伝子多型や表現形と、性格検査による気質とを解析し、病前性格に影響を与える遺伝子の探索や、各精神疾患における治療薬の薬理効果と遺伝子との関連について研究している。
このようにして病気の予測や、副作用や治療効果の予測ができる安全な薬物治療を行うための「テーラーメイド医療のための」遺伝子検査の確立を目指している。また、遺伝子検査や性格検査とカウンセリングを行うサービスで、「ゲノスキャン・テーラーメイドサービス」「サイコスキャン・テーラーメイドサービス」といったベンチャー企業を立ち上げたいと考えている。
先生からひと言
麻布大学に整備された生理検査装置は、すべてが大学病院で使用されるレベルのものであり、臨床検査技師養成校の中でも屈指の設置数を誇ります。
それらを使用した臨床経験豊富な教員の指導により、実践的な実習や研究が活発に行われております。
研究活動としては、遺伝子検査や心理検査、超音波検査、神経生理検査等を用いて精神疾患および身体疾患の検査を行い、患者個人にあった効率の良いテーラーメイド医療の確立をめざします。
本研究室大学院に進学しようと思ってくれている学生さんも大歓迎です。
大学院では修士・博士の学位のみならず、精神保健福祉士や超音波検査士の資格も取得可能です。
- 精神科学、脳波検査、超音波検査等の生理検査全般