TOPICS
研究内容
1.寄生虫に関する研究
寄生虫学の分野では、野生動物、魚類、貝類から採取した寄生虫の顕微鏡による形態観察や、遺伝子解析の技術を用いた種の分類・同定を行っています。また、条虫の再生に関する研究、さらにアニサキス科線虫のヒトへの侵入性についても研究を行っています。もう一方では、寄生虫を材料とし、種々の生化学的な手法を用いて寄生虫に存在するタンパク質、脂質などの分析を行い、寄生現象との関わりを調べる研究も行っています。
2.衛生動物に関する研究
衛生動物学の分野では、異物混入害虫の温度環境や湿度環境の違いによる生存実験や、感染症媒介昆虫のウイルス保有状況などを調べています。近年、衛生動物の駆除において、可能なかぎり化学薬剤を使用しない手法で防除する、総合的有害生物管理(IPM)の考え方が推進されています。有害生物が潜む環境状況に配慮しながら、生態的・生物的・物理的・化学的な手法を効果的に組み合わせることで、有害生物の密度を低く管理することを目指しています。
先生からひと言
この研究室では、アニサキスやサナダムシ等の寄生虫、ゴキブリやヒトスジシマカ、ネズミ等の衛生動物等、数多くの生物を用いた幅広い研究を行っています。さまざまなフィールドにでかけて、希少な野生動物や外来生物の調査に取り組む場合もあります。企業や研究所との共同研究も積極的に行っています。