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TOPICS
研究内容
目や顕微鏡で形を観察することが基本ですが、分子生物学的な方法や質量分析なども取り入れて研究を行っています。
1.腎臓病
犬の腎糸球体疾患の分類や発生メカニズムを研究しています。また、電子顕微鏡を使った新しい糸球体疾患の診断法を開発しています。
2.アミロイドーシス
アミロイドと呼ばれる異常なタンパク質が体内に蓄積する疾患です。異常タンパク質の性質や蓄積するメカニズムを研究しています。
3.犬のリンパ腫
犬のリンパ腫の中には、抗がん剤が効きにくくなるものがあります。このメカニズムを研究しています。
4.牛伝染性リンパ腫ウイルスによるリンパ腫
牛では、牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)の感染によるリンパ腫が知られています。様々な細胞がBLVに感染するにもかかわらず、特定の細胞集団(B-1a細胞)だけが腫瘍化する現象に着目し、ウイルス感染によるB-1a細胞の腫瘍化メカニズムの解明に取り組んでいます。
5.豚の筋ジストロフィー
豚では、筋肉が変性し脂肪に置き換わる病変が古くから知られ、ジストロフィン異常による遺伝性筋疾患(筋ジストロフィー)であることが明らかになりました。ジストロフィン欠損による骨格筋病変および心筋症の病態を研究しています。
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糸球体足細胞の初代培養
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糸球体への免疫グロブリンの沈着
先生からひと言
病理学研究室では、病気の成り立ちを解明するための研究に取り組んでいます。その解明は、効果的な治療法を確立する上で重要であると考えています。既存の病理学研究に加えて、質量分析などの新しい技術を積極的に取り入れて、これまでにできなかったような研究展開を目指しています。