食品生理学研究室

Food and Physiological Sciences

令和3年度(2021年)卒業生「伊藤悠君」の研究成果が、国際的疼痛学専門誌"Molecular Pain"に掲載されました!!!  

投稿日:2024年06月13日

これまでに、果物や野菜に含まれるファイトケミカルの一つ「ケルセチン」は非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の標的分子であるシクロオキシゲナーゼー2の作用を抑制することは in vitroの実験で示唆されていましたが、in vivo での効果は不明でした。今回、我々は末梢組織の炎症に伴い生じる"痛覚過敏の症状"とこの発症に重要な役割を果たす広作動域ニューロンの興奮性の変化が「ケルセチン」の慢性投与により抑制されることを明らかと致しました。この効果はNSAIDsであるジクロフェナクと同等であることも確認されたので、本研究の成果はケルセチンが臨床の場において非ステロイド性鎮痛薬に変わる新たな副作用のない炎症性疼痛治療薬となる可能性と代替医療に貢献することを示唆しております。

食品生理学研究室ニュースVol.21_Itou et al.pdf



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