食品生理学研究室
Food and Physiological Sciences
食品生理学研究室 平成28年度卒業生 「野口裕奈さん」「松沢日和さん」の研究成果が疼痛に関わる国際的専門誌"Molecular Pain"に掲載されました!!!
投稿日:2017年06月05日
食品生理学研究室 平成28年度卒業生 「野口裕奈さん」「松沢日和さん」の研究成果が疼痛に関わる国際的専門誌"Molecular Pain"に掲載されました!!!
デカン酸(脂肪酸)を主成分とするAnti Pain(AP)軟膏(総合南東北病院:赤間洋一先生)は人において採血時などの針刺入時に鎮痛効果があると報告されていますが、その作用機序は不明です。今回、AP軟膏の主成分である食品成分由来の「デカン酸」がラットを用いたin vivo行動学的・電気生理学的・免疫組織化学的実験により、皮膚を支配する侵害受容ニューロンの活動を末梢終末に発現するアセチルコリンムスカリンM2受容体の活性化により、鎮痛効果が発現することが判明しました。この発見により、食品成分であるデカン酸がムスカリンM2受容体を介する鎮痛を補助する機序が解明され、副作用のない薬物として補完代替医療で貢献することが示唆されました。
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