食品安全科学研究室

Food Safety Sciences

小西先生の名前が学名に!

投稿日:2018年03月28日

こんにちは。
食品安全科学研究室の小林(教員)です。

突然ですが、皆さん、

子供のころ、新種の虫や動物、植物を発見して、自分の名前を付けたい!!なんて思った人、いませんか!?
星を発見して自分の名前を付けるんだ!とか。



そんな夢を小西先生が実現しました!!

サワラ(細い魚ですね)に寄生する新しい寄生虫が発見され、小西先生の名前が付けられて論文発表されました!
これがその論文です↓

title-page.jpg

(論文のリンクはこちらです)


タイトルに「Kudoa konishiae」ってあるでしょう。これです!
読み方としては「クドア コニシアエ(もしくはコニシエ)」です。


そして、この写真がその新種の寄生虫↓
K_konishiae-fig1.jpgKudoa konishiae(原著論文から図を改編して引用しています)」

きれいですよね。



話が少し難しいかもしれないので、ちょっと解説。。。


全ての生物には学術的な名前(学名)があって、一定のルールで付けられています。
基本は『二名法』と言って、属名と種小名のセットで表されます。


「ホモ・サピエンス(Homo sapiens)」って聞いたことありませんか?

人間のことです。
ホモ(Homo)が属名、サピエンス(sapiens)が種小名です。

ほかにも、
 ライオンなら Panthera leo
 トマトなら Solanum lycopersicum 
など、それぞれ属名と種小名からなる学名を持っています。
ラテン語でつけられるのがルールなので読みにくいのが難点です。でも、ちょっとカッコよくないですか?(笑)

今回発見された寄生虫には、Kudoa konishiae という学名が付けられて、
小西先生の名前(Konishi)もラテン語に変換されるので「konishiae」となっています。
何か、かっこいいですよね。いいなぁ。


ところで、冒頭で「自分の名前を付けるんだ!」という夢をかなえると書きましたが、実は、自分で見つけた生物に自分の名前を付けることは基本的にNGです。

なので、自分の名前を学名に付けるには、他の人に付けてもらわなくてはなりません!!
といっても、「自分の名前を付けてください」と頼むのは恥ずかしいので、その分野の第一人者でなければ、自分の名前が学名になることはなかなかありません。

今回も、「クドアと言えば、小西先生だよね」と考えた研究者の先生がいたから実現しました。

論文の中にも命名の理由(語源)が書かれていて、

『 The species is named in honor of Prof. Yoshiko Sugita-Konishi, Azabu University, ***(中略)*** played a crucial role in identifying the cause of food poisoning due to unknown cause(s) after consumption of fresh fish fillets, currently known as "Kudoa food poisoning".』

とあります。訳すと、

『種小名は麻布大学の小西教授をもとに付けました。(中略)小西教授は、今では「クドア食中毒」として知られている「魚の切り身を食べた後に起こる原因不明の食中毒」の原因を特定する際に主要な役割を果たしました。』

といったところですが、すごいですね。

皆さんも、麻布大学に入って一つのことに取り組み、その道の専門家になって子供のころの夢を実現させませんか。


クドア(による食中毒)については厚労省のHPにも情報がありますので、調べてみてくださいね↓

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133250.html




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