生理学第一研究室
Laboratory of Physiology I
はじめまして
投稿日:2018年05月21日
はじめまして!
生理学第一研究室です。
これからこのブログを通して、研究室の中のことを少しずつ発信していこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
当研究室では、研究対象動物として両生類、爬虫類、鳥類、魚類といった非哺乳類を扱っています。
いつしか学生さん達も爬虫両生類(ハペ)好きが多く集うようになりました。
近年は無脊椎動物に関する共同研究依頼が舞い込むことも。
あ。
もちろん哺乳類を扱わないわけではありません。
哺乳類好きも、動物なら何でも来いという人もモチロンいます。
研究テーマは多岐に渡りますが、分野に分けるとすると、比較生理・生態学になるでしょうか。
動物を外から見たとき、すぐに分かる形質として「体の色」があります。
服を着るヒトと異なり、動物は被毛や体色で皮膚の上に紋様や色を表し、
他個体に対するシグナルとする場合があります。
哺乳類は唯一持っている色素であるメラニンの代謝系を駆使してフェオメラニンやユーメラニンを生合成し、黄・赤~黒に至る様々な色を表現します。
様々な人種の髪の色を思い出していただけるとイメージしやすいでしょうか?
爬虫類・両生類・魚類では色素細胞をもち、メラニン以外にもカロテノイドやプテリジン、グアニン、尿酸といった物質を用い、実に鮮やかな体色を表現します。
(哺乳類的には、実にうらやましい...)
画像はモリアオガエル(Arbors japonicus)ですが、鮮やかな緑を表現しています。
この緑は黄×青×黒の色素の立体配置によって表現されているもので、その色素は生合成であったり、環境から集約するものであったりします。
この続きはまたそのうちに...。
(KM)