基礎教育研究室・化学

Basic Education - Chemistry
基礎教育研究室・化学
 
所属
担当教員

講師 紙透 伸治

場所
獣医学部棟 6階 614
研究キーワード

研究内容

植物や微生物などの天然資源から得られる化合物は、医薬品などに数多く利用されています。当研究室では糸状菌(カビ)などの微生物の代謝産物から新規生理活性物質を探索しています。また、得られた生理活性物質の作用メカニズムを解析することで、生命現象の解明や薬剤(人、動物)への応用を目指しています。現在進行中の研究テーマは以下になります。

1. 新規天然化合物の探索
日本各地から糸状菌などの微生物を採取し、液体培地で培養します。培養液中に含まれる有機化合物を精製し、核磁気共鳴(NMR)や質量分析(MS)などの分析機器を用いて構造を解析することで、新規物質を探索しています。(業績目録参照)

2. 抗肝炎ウイルス物質の探索
B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)は肝硬変や肝臓がんの原因となります。上記のように得た微生物の代謝産物から、抗HBV物質、抗HCV物質を探索しています。(業績目録参照)

3. Chemical Geneticsによるウイルス感染症の病態原因遺伝子の同定(私立大学ブランディング事業プロジェクト)
狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、牛白血病ウイルス、ボルナ病ウイルスなど人・動物に感染するウイルスに効果がある化合物を微生物代謝産物から探索しています。さらに、これら抗ウイルス物質の作用機序を解析することで、ウイルス感染のメカニズム解明や抗ウイルス薬への応用を目指しています。

4. 小分子化合物を用いた活性窒素による神経細胞傷害機構の解明
活性窒素による中枢神経細胞傷害は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患との関連性が知られています。活性窒素による神経細胞死を抑制する神経保護物質を探索し、これを用いて神経細胞傷害機構・防御機構を解明することを目指しています。

5. 単極紡錘体を誘導する化合物の作用機構解明
単極紡錘体は、細胞分裂期に通常二極となる紡錘体が一つの極になる現象です。私達の研究室で糸状菌から得られた化合物が培養細胞に対して単極紡錘体を引き起こし、がん細胞の増殖を抑制することを明らかにしています。この物質の作用メカニズムを解明することで、細胞分裂期における紡錘体の制御機構解明や抗がん剤への応用を目指しています。

海にいる微生物を採取しています。
海にいる微生物を採取しています。
 
微生物を採取しています。
微生物を採取しています。
微生物の培養液から代謝産物を抽出しています。
微生物の培養液から代謝産物を抽出しています。
 


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