環境分析学研究室
Environmental Analysis
Analytical Sciences 誌に総説論文が掲載されました
投稿日:2021年01月08日
伊藤彰英 教授と博士後期課程1年の八井田朱音さんらが執筆した総説論文が、日本分析化学会が発行する国際学会誌「Analytical Sciences」誌に掲載されました。
【著者/論文誌名】Akihide ITOH, Akane YAIDA, and Yanbei ZHU,Analytical Sciences, 37(1), 131-143 (2021).
【タイトル】Potential Anthropogenic Pollution of High-technology Metals with a Focus on Rare Earth Elements in Environmental Water
【DOI】https://doi.org/10.2116/analsci.20SAR16
【概要】
近年、地球上に存在する希土類元素(REEs)などのハイテク金属の利用は、新たな工業材料や医薬品開発により急速に増加しています。この総説論文では、廃棄物処理プラントから環境水に放出されるハイテク金属に焦点を当て、ハイテク金属によって引き起こされる新たな潜在的人為的汚染*の現状やその分析方法について、国内外の144編の研究論文を基に解説しています。
*潜在的人為的汚染とは、人間の活動によって環境中に徐々に濃縮された金属によって引き起こされる汚染と定義しています。しかし、河川水に含まれる希土類元素などのハイテク金属は、その存在量がごくわずかであることから、現在、水質汚濁に関わる環境基準値やガイドライン等は定められていません。
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