衛生学第二研究室

Animal Health 2
衛生学第二研究室
 
所属
担当教員

教授 塚本 健司
助教 村上 裕信

場所
獣医学部棟 3階 306号室
研究キーワード
TOPICS

研究内容

1.鳥インフルエンザウイルスの種間伝播機構の解明に関する研究
鳥インフルエンザウイルスは、鳥類、哺乳類に呼吸器病を引き起こす人獣共通感染症の病原体です。自然界では野生のカモ類を自然宿主として保存されていますが、一部が鶏に馴化し、被害をもたらします。また、アジアで流行が続いている毒性の強いH5N1亜型ウイルスや、2013年に中国で人感染を起こしたH7N9亜型ウイルスは、カモ由来のウイルスが鶏に馴化したことで、人感染を起こしています。我々は、先端手法を用いて変異ウイルスを作出し、その機能を分析することによって、鶏馴化の分子機構の解明に取り組んでいます。

2.家畜の重要伝染病の遺伝子検査法の開発
変異しやすい鳥インフルエンザウイルスにおいて、診断のポイントはウイルスの亜型と病原性を判定することです。本ウイルスは、粒子表面にあるHAとNAと呼ぶ2種類のスパイク蛋白質の抗原性状の違いから144種類の亜型に分けられています。また本ウイルスは病原性の違いから、高病原性と低病原性に分かれています。我々は世界に先駆けて、ウイルスの亜型と病原性を判定する遺伝子検査法を開発しましたが、麻布大学ではそれを発展させて、より実用性、簡便性を高めた遺伝子検査法を開発します。
豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルスも変異しやすく、多様な遺伝子から構成されているために、遺伝子検査において検出漏れが問題になります。我々は鳥インフルエンザウイルスで得た知見を活用して、信頼度の高い遺伝子検査法を開発します。

3.牛白血病ウイルスの分子疫学及び清浄化技術の開発に関する研究
牛白血病は地方病性白血病と散発性牛白血病に大別され、その発生の大部分が地方病性白血病です。地方病性白血病は牛白血病ウイルスの感染に起因する疾病で、日本における発生件数は年々増加しており、経済的被害が拡大しています。しかし、牛白血病の清浄化については目処が立っていません。そこで、我々は牛白血病感染牛を経時的に検査し、その特性ついて解析を行っています。これらの解析結果を元にウイルス清浄化のための新しい技術を開発します。

先生からひと言

当研究室では、学生が感染症の勉強に自発的に取り組めるように、ラボ実習とラボ学修と呼ぶ独自の教育プログラムを準備しています。ラボ実習では、ウイルス感染症と細菌感染症の病原体を扱う様々な技術を習得できます。またラボ学修では、牛、豚、鶏の細菌性、ウイルス性感染症の制御について、家畜衛生の現場で行われている取組みをまとめることによって、家畜衛生の現場の理解を深めつつ、調査力、要約力を涵養することができます。また卒業研究では、ラボ実習で養った実験技術と、ラボ実習で養った調査力、要約力を基礎にして、家畜衛生問題の解決に関する研究課題に取組みます。卒業研究の進展状況や英語論文の内容紹介を行うラボゼミでは、要点を解りやすく伝える方法を学びます。このような教育プログラムを通して、実践力、応用力を備えた獣医師、研究者の育成を行います。



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