環境遺伝子工学研究室
Environmental Hygiene
TOPICS
研究内容
環境遺伝子工学研究室は、平成27年度から環境科学科に設置された新しい研究室です。この研究室では、遺伝子組換え技術を環境分野に応用するための研究を進めようとしています。環境問題で解決しなければならない問題は数多くありますが、まずはヒトの健康の安全性を確保する目的で、化学物質の変異原性などを容易に把握できる新しい方法の開発を進めています。この方法では、遺伝子に変異が起きた時に細胞が発する色(蛍光)が変化するよう細工(遺伝子組換え)をしたヒト培養細胞を利用しています。この細胞にいくつかの化学物質を暴露すると、濃度依存的に応答することが我々の研究で分かりました。現在、更に多くの化学物質に対して適応できるかを検討すると共に、より高感度化を目指した改良を進めています。また、変異の種類に応じて異なる応答が得られるよう遺伝子の改変を行い、更に他生物での応用も行っています。
先生からひと言
遺伝子組換え技術は、個々の遺伝子の機能を解明するために利用されるばかりでなく、様々な分野で応用されています。本学は、生命や環境に対して造詣が深い研究室が多く存在していますので、これら恵まれた環境を生かし、熱意ある学生と共に研究を進めていきたいと思っています。