食のデータサイエンス研究室

Nutrition Epidemiology and Data Science

栄養疫学★ジャーナルクラブ(2018/11/13)

投稿日:2018年12月03日

こんにちは。

4年生が卒業研究の追い込みをかけるこの時期、3年生も次年度に向けて作業を進めています。

現在、3年生の三宅君は「認知症と食事・栄養に関するシステマティックレビュー;メタアナリシス」をテーマとして、関連分野の基礎知識を学んでいます。

今回のゼミでは、『Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017*』第4章を用いてシステマティックレビューがどのような方法や流れで行われるのか、紹介してくれました。

2018/11/13(三宅君)

タイトル:システマティックレビューについてMinds診療ガイドライン作成マニュアル2017 第4章システマティックレビューより~

   

システマティックレビューとは「特定の問題に絞って、類似したしかし別々の研究の知見を見つけ出し、選択し、評価し、まとめるために、明確で計画された化学的方法を用いる科学研究。別々の研究からの結果の定量的統合(メタアナリシス**)を含むことも含まないこともある。」(IOM:米国の医学研究所)と定義されます。

作業の手順は、【1.エビデンスの収集】、【2.スクリーニング】、【3.エビデンスの評価】の3つで構成されています。

まずエビデンスの収集は、研究テーマの文献を集めるために検索式の作成、検索の実行を行います。

次にスクリーニングは、収集した文献の中から研究テーマにあった文献を選別するため、一・二次スクリーニング、文献の管理、引用文献の記載を行います。

最後にエビデンスの評価は論文の選出・選択、個々の研究に対する評価を行います。

発表後、教室内では「シソーラスとは?」や「ハンドサーチとは?」、「指標が異なるものも統合できるのか?」などの質問が挙がりました。今後システマティックレビューとメタアナリシスについてさらに深く勉強していく予定です。

*EBM(科学的根拠に基づく医療)普及推進事業Minds(マインズ)は厚生労働省の委託を受けて、公益財団法人日本医療機能評価機構が運営する事業です。『診療ガイドライン作成マニュアル』は世界的に確立してきた最新のガイドライン作成方法を参考にして、Mindsが提案する作成方法をマニュアルにまとめたものになります。

**メタアナリシスとはシステマティックレビューの結果を数量的に統合・再解析することを言います。



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